生命保険の賢い見直し!

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解説 医療保険

終身保険・定期保険・養老保険に対して第3分野の生命保険の分野に入る商品です。

生命保険を学ぶ

医療保険の選択のポイント

医療保険は難しい定期保険や終身保険に比べて、医療保険は、種類が豊富で、保険会社によっては、数種類の商品をラインナップしている保険会社もあり、ファイナンシャル・プランナーでも
『比較・選択』が難しい商品です。



このコーナーでは医療保険の中でも単体商品の「終身医療保険」にスポットをあてた商品選びの主なポイントを解説しています。

【ポイント1】 1入院あたりの支払限度日数

これは、『1回の入院において何日分まで給付金が払われるか』という事です。
もちろん支払限度日数が長くなると、保険料は高くなります。

現在販売されている主な商品を調べてみると以下のようになっています

保険会社名 支払限度日数
30日 60日 120日 180日 360日 730日 1000日 1095日
アフラック※1            
アクサ生命            
ソニー生命      
東京海上あんしん生命          
オリックス生命※2              

※1:EVER 長期入院&通院特約を付加により120日に拡大
※2:CURE 7大生活習慣病の場合は120日に拡大

 

実際の入院日数はどのくらい?厚生労働省「平成17年患者調査」


傷病分類 全年齢 15~34歳 35~64歳 65歳以上
総  数 37.5 13.2 34 50.8
胃の悪性新生物
34.6 21.1 30.5 36.5
大腸の悪性新生物
30.7 17.5 25.3 33.8
肝及び肝内胆管の悪性新生物 26.9 135.8 20.2 29
気管,気管支及び肺の悪性新生物 34.1 30.4 28.5 36.6
糖尿病 34.4 18.9 25.6 42.6
精神及び行動の障害 298.4 65.3 305.7 450.7
神経系の疾患 66.6 40.1 47.2 93.5
循環器系の疾患 56 14.5 29.9 67
高血圧性疾患 41.4 12.4 14.5 49.3
心疾患(高血圧性のものを除く) 27.8 14.4 17.8 32.1
脳血管疾患 101.7 41.3 58.7 114.4

ポイント 
≪一回の入院の定義≫
ほとんどの病気でも60日以内の入院で退院しているデータを見ると、保険料の安い「60日型」で十分と思われるかもしれませんが、医療保険における1回の入院の定義ですが、「退院した翌日からその日を含めて180日以内に同じ疾病で入院した場合は、1回の入院とみなし、入院日数を通算する」というルールがあります。

ただし、入退院を繰り返すような大きな病気(例えば肺がんとか)で入院した場合、通算の入院日数が支払限度日数を超えてしまう可能性があります。金銭的負担が大きくなる長期入院の保障が重要と考える方は、一番重要なポイントとお考えください。

また、医療保険のパンフレットを見ると「1回の入院につき、最高60日まで。通算1,095日」とよく記載されているのですが、この「通算」というのは、その保険で病気・ケガそれぞれ、通算何日分まで支払われるかということです。たとえば、60日型通算1095日と記載されていれば、毎回60日の入院をした場合は、1095÷60=18.25回ということになり、60日間の入院を180以上の間隔でした場合、18回と残り15日分は支払われるということです。

【ポイント2】 ≪保険期間≫と≪払込期間≫

≪保険期間≫ 

医療保険にも「定期保険タイプ」(10年とか70歳とか)と医療保険の比較「終身保険タイプ」があり、選択する上で重要なポイントになります。

定期保険タイプは保険期間の満了時に「自動更新」する形式のものが多く、加入当初は終身保険タイプに比べると安く加入できますが、自動更新の度に、その時点の年齢で加入したことになるので保険料が高くなります。
定期保険タイプは概ね、80歳または90歳まで自動更新しますが、60歳を超える辺りから急激に保険料は上がる傾向になります。

定期保険タイプの自動更新は、いかなる健康状態でも更新することができますが、大病を患い、他の保険に加入できなくなったときの高齢時の保険料負担を心配される方は、終身保険タイプをご検討ください。

≪払込期間≫ 

短期払いと終身払い終身保険タイプには、保険料の払込期間が一生涯支払う「終身払い」と60歳とか65歳までの支払の「短期払い」があります。




 

保険料が安いのは「終身払い」ですが、保険料の総支払額を見ると、ある年齢で逆転します。収入のあるうちに支払いを終えたいという方は、「短期払い 」をご検討ください。

【ポイント3】 何日目からの給付か?

古いタイプの医療保険では「5日以上5日目から(4日免責)」や「8日以上初日から」が多くい、最近の医療保険では「0泊1日目から(日帰り入院)」や「1泊二日以上初日から」とか、「入院5日までは5日分(日帰り入院でも5日分)」といった短期入院に対応できるものが主流となってきています。短期間で退院するケースが増えていますので、それに対応できる商品を検討ください。

 

【ポイント4】 解約返戻金や無事故給付金・生存給付金は?

「掛捨て保険はイヤ!」という方は、下記の項目もチェックしてみましょう。

≪解約返戻金≫
医療保険の多くは、解約金の無い「掛捨てタイプ」の保険がほとんどですが、保険会社によっては、少し保険料は割高ですが、途中解約した場合に、解約返戻金のあるタイプの保険もあります。

≪無事故給付金≫
無事故給付金とは、保険会社によっては、特約として選択できるケースがあり、5年間とか10年間といった一定期間、入院給付金の支払いが無かった場合に、無事故の祝い金として支払われるものです。

≪生存給付金≫
無事故給付金に対して、入院給付金の支払いに関係なく、定期保険タイプの保険期間満了時に無事生存していると、支払われる祝い金です。

ポイント
医療保険は、種類が多く商品によって保障内容が異なりますので、単純に比較はできません。大切なことは、加入目的を明確にして、その条件を満たしているかどうかということです。

●長期の入院(入退院)による所得の減少をカバーしたい
→「1入院の支払限度日数」を最重視する

医療保険は、種類が多く商品によって保障内容が異なりますので、単純に比較はできません。大切なことは、加入目的を明確にして、その条件を満たしているかどうかということです。

●長期の入院(入退院)による所得の減少をカバーしたい
→「1入院の支払限度日数」を最重視する

●掛け捨ての保険はイヤ
→解約返戻金のある商品を選ぶ。

このコーナーで解説した4つのポイント以外にも選択のポイントはありますが、上記の4つのポイントでご自身が最も重要と考えるポイントを押さえてご検討ください

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